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zoom RSS スキップ・スキップ・ビート! bQ8(side:蓮)

<<   作成日時 : 2007/07/21 12:56   >>

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「れ、蓮…!」 

「社さん…」
 さわやかに ほほえんで見せた。
 …のに 社さんは 青ざめてひきつっている。

「奏海と…そのCD…一緒に聴いてらしてくださいますか?」

「え?れ、蓮…は?」

「俺は…ちょっと…キョーコと話がありまして…」

「そっ、そう…。」
 さわやかな5月初旬というのに
 なぜか 社さんは 寒そうだ。

「ぱぱー、聴かないの?」

「あとで…ね。奏海、社さんと一緒に聴いておいで。」

「うん!」
 とててっと走っていって 奏海はデッキにCDを挿入する。

 とたんに
 辺り一面が空と海になる。
 空には鳥が飛び、海中には魚が泳いでいる。

「え…!え…っ?」

 キョーコ…最上さんが呆然としている。
 …ところを 腰を抱いて 強引に寝室に連れて行った。

「あ、あのCD…?」
「ああ…ここ5年は立体画像つきが標準になってるから…」
「は、はぁ…。」

 彼女がまだあっけにとられているすきに 寝室を内からロックした。

「…!あ、あの!?つっ、敦賀さん!?」
 とたんに おびえた表情をされて
 ますます…いらだちがつのる。

「…なにされた?」
 すっとその華奢な体を抱きしめ、あごに手をかけて眼をのぞきこむ。

「え…え?」

「あいつは 君になにをした!?なんて言った!?」

「な、なんの…」

「言うんだ!」
 あの男が!
 6年ぶりに逢って…CD渡しただけ…ですませるはずがない!

「…『ありがとう』って…」
 ふるえながら 最上さんが答えた。

「…え?」

「い…『生きててくれて…よかった…』って…そう…言われ…まし…た。」

 …っ!

 あいつ…!

「ふぇ…。」
 突然 
 ぽろぽろ 最上さんが泣き出した。

 …!

「も、最上さん…?」

「こ、こっちの…こっちのアイツって…どうゆう存在なんでしょうか…。」

「…え?」

「む、むこうのアイツなら!絶対にしないはずなんです!そんなこと言ったり…私を…抱きしめたり…なんて!」

「なっ!」

 やっぱり!
 あの野郎!よくも…!!

 …まて…よ?
 『むこう』…?

「も、最上さん…?その…『むこう』の彼…は、君にとってどんな…」

「仇です!!」
 きっぱり
 最上さんが言い切った。

「最大にして唯一の敵です!
私は、必ずアイツをこえる存在になるんです!」


 …。

 初めてだ…。

 キョーコの記憶が17年前に戻ってしまってよかったと思ったのは…!!

 いや…!
 ちょっと 待て?

 最上さん…まさか…『今』は…17年前とは別世界…って思ってるのか!?

「あ、あのね!最上さん!君のいう『向こう』っていうのは、君自身の…!」

  ― どんどんどんどんっ ―

「過去なんだ!」…と続けるはずだった言葉は、すさまじいノックの音に邪魔された。

「父さん!母さん!ディナーの予約時間に遅れるよ!」

 …皓…?

「あ。い、今 開けるから。」

 さっと俺の腕から逃れて 最上さんが 内ロックを外す。

「京子ちゃん!無事…!?」

 皓が、飛び込んできた。
 必死な眼で最上さんの両肩を抱いて彼女の眼をのぞきこむ。

「え、ええ。お話してただけ…なの。」

「…そう…。」

 ちらっと 皓が俺を見る。

「…じゃ…そろそろ出かけようよ、父さん。予約時間ぎりぎりだよ?」
 瞬時に
 何気ない笑顔を浮かべて俺を促す。

「ああ…。」
 
 …なん…なんだ…!?

 さっき…一瞬だけ…俺に見せた あの瞳!

 どうして…あんな眼で見られなきゃならない…?

 自分の…息子に…!

 アイツが…不破が…俺にむけていたのと同じ…強い光の…。

 まるで…恋敵をみるような眼で!

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