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<<   作成日時 : 2007/08/03 17:09   >>

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気心の知れた友人たちだけで開いたキョーコの復帰祝い。

吟味されたワイン。精選された料理の数々。
和やかに会話も弾み、宴もたけなわだ。

「それにしても よく決断されましたね。敦賀さん。」

上杉君が からかうように声をかけてきた。

「実は 奏江と 賭けてたんですよ、敦賀さんが 京子さんを 復帰させるかさせないか。」

「ちょ…!飛鷹!」

琴南さんが あわてて止める。

「へぇ…?ちなみに 君は どっちに 賭けてたのかな?」

いまや
容姿実力ともに兼ね備えた 二枚目俳優として
不動の地位 築いている上杉君は 恐れ気もなくほほえむ。

「『絶対 復帰させない!』に賭けてたんですけど。負けました!
 罰として 奏江に 新しいアクセサリー買ってやらなきゃならなくなりました!」

それは
『罰』でもなんでもないだろう…。

現に 彼は実にうれしそうだ…。

「ちなみに 勝ってたら?」

「1週間は 丸ごと オフにして 俺と過ごしてくれる約束だったんですけど…ねぇ」
 実に 無念そうに言う。

「そ、そんなの こんなとこで言わないでよ!」琴南さんが真っ赤になる。

「相変わらず 仲むつまじいねぇ。」社さんが ちゃかす。

「上杉君、16歳のときから もう、猛然と熱烈アプローチしてたものね!」
 百瀬さんも夫の尻馬に乗ってからかう。

「そうそう!あれは 実に見ものだった。芸能界の注目の的だったものな!」

「社さんご夫妻の電撃結婚のほうが よほど 大ニュースだったと思いますけど…?」

上杉君が反撃する。

「い、いや…お、俺が一般人だから…そ、それほど…じゃ…。」

たちまち 社さんが 真っ赤になってへどもどする。
百瀬さんも ほほをあからめて うつむいている。

「その分 意外性で 大騒ぎだったじゃないですか。」
 琴南さんが ここぞとばかり やりかえす。
 
そう。
はっきり言って 寝耳に水だった。
俺でさえ 寸前まで気づけなかったんだから…不覚にも!

「そ、それにしても 長かったね 育休!なんせ5年だものな!」

社さんが わざとらしく 話題をすりかえる。

「京子さんなら もっと早く 頑として 復帰を主張すると思ったのに…ずいぶん 我慢したわね?」
百瀬さんが 改めて キョーコに聞く。

「え?あ、あの…」

まずい!
これは 最上さんには 答えられない!!

「奏海が 女の子だから。」さりげなく 助け舟を出す。
「この子には 自分みたいに 淋しい想いさせたくない…って言ってたんだよね?」

「そ、そうなの。置いていかれる寂しさ…私が…一番…わかる…から。」

「そう…よね。それに!命がけでやっと生まれた子どもだものね。」
琴南さんが 優しくほほえんだ。

「ほんと!あの時は 私も 生きた心地しなかったわ!」

「よかったですよ!母子ともに ご無事で!」

「よくがんばったね!京子ちゃん!」

「え、ええ…。あ…りがとう」

まずい…
この方面も 最上さんには 答えにくいはずだ。

「皓。ワルツ弾いてくれるかな?」

このVIPルームには、グランドピアノやらヴァイオリンやらが置いてある。
ちゃんと 演奏も可能なよう手入れされている。

「ウィンナワルツでいい?」「ああ」

俺の気持ちを正しく読み取って、皓は 即 立ち上がってピアノに向かう。

ほどなく 華やかなワルツが流れてきた。

「腹ごなしに 少し 踊りましょう。」
にっこりほほえんで立ち上がった。

画像


「すみません…気を遣っていただいて…」
踊り始めてまもなく 最上さんが 小声でささやいてきた。

「そんなこと…気にしなくていいから。」

他人行儀に そう言われるほうが よほど傷つく…
とは、彼女に言っても 仕方がない

軽やかに優雅なステップを踏む
腕の中の彼女を 改めて見つめる。

今夜も 美しい
光の妖精のように

シャンパンゴールドの柔らかな布が
彼女の美しい体のラインをあますところなく映しだしている。

むき出しになった両肩の白くつややかな肌が俺を惑わす。

16年前
やっと 自分のものにできた 誰よりもいとおしい存在

それなのに
今夜も 淋しく 独り寝しなきゃならないのか!?

どうして…こんなことになった…!

何があって キョーコの記憶は 中落ちしてしまったんだ?

最後に
「キョーコ」を見たのは
5月3日の朝 9時。

前の夜
 俺が ほんの…ちょっと…無茶したせいで
 朝は まるっきり立ち上がれない状態で…

このままでは 自分の食事も作れないだろう…と 昨夜の自分を反省したが

皓さえ 帰ってくれば あいつは 喜んで世話をするはずだ。

昨夜は 気を利かせてくれて 奏海を連れて上杉夫妻のお宅に外泊していた。
皓に 京矢君の世話を任せて 夫婦で外出できるから あちらもいつでも喜んで迎えてくれる。
(まして 邪魔者無しに 奏海を独占できる京也君は 熱烈大歓迎だ。)

いくら息子でも 夫婦の寝室には 入ってこられない。
帰ってきたとき 皓が 面倒見やすいように リビングの大きなソファに横たえた。

疲れきって ぐったりはしていた。

でも
ちゃんと
出掛けに いってらっしゃいのキスを笑顔でしてくれた。

あのときまでは 確かにキョーコだった!

なのに

朝10時
皓が帰ってきた時には「最上さん」に なっていた

いったい なにが あった!?

ほんの1時間の
その短い間に!!

             イラスト「おとぎばなしのピアノ」 Little Edenさまより
画像
 

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