スキップ・スキップ・ビート!

アクセスカウンタ

zoom RSS スキップ・スキップ・ビート! bS2(side:皓)

<<   作成日時 : 2007/09/22 18:10   >>

ガッツ(がんばれ!) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 0

「…おはよう…」

「…もうとっくに昼過ぎなんだけど?」

「たまのOFFなんだ。寝坊くらい、いいだろう?…奏海は…?」

「お仕事!とっくに出ました!…で?京子ちゃんは?」

「朝、一度、起きて…その後、また すぐ眠って…まだ起きる気配なさそうだ。」

「親父!まさか…また 野獣化したんじゃ…!」

「おまえ…もう少し 父親への敬意ってもの…」

「こと、母さんに関する限り 一切 もてない!」

「…どこで 躾 まちがったんだろ…小さい頃は 天使だったのに…」

 いやみったらしく ため息をはく。

「誰のせいだよ!」

 母さんのことになると なりふり構わず とち狂うその姿!
 嫌ってホド!みせられ続けて!!

 こんなに まともに育っただけでもありがたいと思え!

「無理強いなんかしてないからな!…今度は…

「信用できるか!この節操なし!けだもの!!!」

「か、かりにも 父親にむかって…!」

「さわがしいわよ!二人とも!!」

 突然、俺達をたしなめる声が響いた。

「あ、ごめ…」

 瞬時に がたっと親父が立ち上がった!

…え?

「キョーコ?!」

「な、なに?蓮、血相変えて…」

「キョーコ!!」

ひしっと親父が、京子ちゃんを抱きしめた。

「蓮!子どもの前では そういうことやめて!」

いや…違う!

…母さん…!?

「よ、よかった…戻って…くれて…!」

「れ、蓮…?」訳がわからない…という様子だ。

「…母さん…」

「え?なぁに?皓」

「…今日は 何月何日?」

「は?5月3日でしょ?」

 …今日は…5月10日です…お母様。

「…7日間…か。長かったっ!!」

しみじみと親父がつぶやく。

「な、なに…が?」

「…母さん…とりあえず 食事して。朝もまだだし…」

「そうねー。なんだか すごくお腹すいた!」

「…待ってて、すぐ用意する。」

「ありがとう、皓」

 優しくほほえむその顔は、慈しみあふれる母の顔。

 帰っちゃった…んだな…京子ちゃん…。

 胸の中を 氷の塊がよぎっていった。

「…皓…?」

 きゅらきゅらっきゅらららっ

 親父のさわやかなほほえみが 肌を刺す

 あ〜…はいはい。わかってます!

「今夜は 奏海連れて、モー子ママのとこに泊まりに行くね。」

「え?なんで そんな…昨夜もおじゃましたとこでしょう?」

 俺が用意した朝食兼昼食 食べながら 母さんが不思議そうに聞く。

 それは、「昨夜」じゃなくて「1週間前」のことですよ!母上!

「あちらも 皓に子守任せて ご夫婦水入らずで過ごせるから かえって喜んでくださるよ。」

「そ、それは…そうだけど…。」

「…母さん 我が身 心配した方がいい…。」

「?どうして?」

「…よけいなこと言うんじゃないよ?皓…」

 言えるか!純な子どもに…!

 にこにこと すさまじく上機嫌な親父に むかむかする!

「ごちそうさま、皓。おいしかったわ。」

ゆっくりと 食事を終えた母さんがほほえむ。

「そう?よかった。」

食器を片づけようと立ち上がった俺の手を優しく握る

「本当によくできた息子に育ってくれて…」

慈愛に満ちた表情で見上げてくる。

「私はとっても幸せよ、皓」

「…俺も…幸せだよ…」

ほほえみを返す。

「こんなに素敵な人が 俺の…母さんで…」

「ありがとう…皓…」

「キョーコ!」

食事が終わるの待ちかまえていた親父が がっと立ち上がった。

「なあに?」

「つもる話があるんだ。早急に!部屋にもどろう!!」

「つ、つもる話…?」

「じゃ、じゃあ 俺 そろそろ 仕事の時間だから!」

 どうやら…早急に『避難』したほうがよさそうだ!

 7日間…母さん前にしながら『我慢』させられ続けていた親父は、もはや野獣化一歩手前!

「え、ええ。いってらっしゃい。がんばってね。」

「…母さんも…ね。」

「は?」

明日の朝…。またぐったりしてるんだろうな、きっと。

「親父…」

「なんだ!?」

「ほどほどにね…また、跳ばれてしまわないように…」

「こ、皓!!」

悲鳴まじりの親父の声を背に、家を出る。

どこで時間つぶそう…。

ホントは、OFFなんだけど…俺も…。

いつのまにか 雨が降り始めていたことに 玄関を出てから気づいた。

傘を取りに戻る気にはなれない…きっと、今頃…。

母さんが戻ったということは
京子ちゃんは 向こうに帰れたってことか

よかったね、京子ちゃん…帰れて…。

どうやら跳んだ時の記憶は消えるようだ…母さんの様子見る限り

俺のこと…覚えてくれてないよね…帰ったら もう…

でも
 俺は覚えてるから
 忘れないから

忘れられないから…

ありがとう
幸せだった…君と過ごせた7日間

本当に…幸せだった…よ

土砂降りの雨の中 あてもなく歩き続ける

冷たい雨が 全身にしみとおる

ほほだけが やけに熱かった

画像


イラスト「涙雨…」(画:スキビ素敵サイト「星屑と花びら」管理人、采緋様)

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 3
ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文

スキビ素敵サイトさま

スキップ・スキップ・ビート! bS2(side:皓) スキップ・スキップ・ビート!/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる