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zoom RSS スキップ・スキップ・ビート!番外編 bX (side:社)

<<   作成日時 : 2008/01/03 21:47   >>

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「やあ 皓君!いらっしゃい!」

「おじゃましてます…社さん。すみません…いつもいつもいつも…。」

「いやいや!いつでも大歓迎だよ!気にしないで 皓君」

「そうよぉ。もう佑人ったら 大はしゃぎで!奏海ちゃんに べったりで 離れないんだから!」

逸美も にこにこと言い添える。

そうでなくとも
敦賀家の兄妹のことは 俺達も 上杉夫婦も 我が子同然に思ってる。

「あれ?えーっと でも 今夜は なんでだ?ロケで留守にも してなかったし…
別段 変わったことは…」

「母さんが…不破のプロモに出ちゃったんです…。しかも 親父に無断で…。」

「ゆっくりしていってね、皓君!」

「ああ!なんなら 2,3日 泊まっていくといい!」

「…ありがとう…ございます…」
 
 複雑そうな表情で 皓君が重い返事をする。

「あの…俺 子ども達 見てますから。
 お二人はよかったら デートでもなさってらしてください。」


「いや そんな。」

「そうよ、いつも悪いわ。」

「そうして頂いた方が 気が楽なんです…お願いですから。」

 ほろり。

 まだ15歳なのに…こんなに気を遣って!

「そうかい?じゃ お言葉に甘えるよ。」

 ここは いっそ 甘えた方が 彼も気が休まるだろう。

 うちの鍵なんて もう とっくに予備を持たせてある。

 家族同然の間柄だ。

「明日は 久しぶりに夫婦そろってのオフなんで…かなり 遅くなるけどいいかな?」

「どうぞどうぞ。ちゃんと 子ども達は 9時には寝かせます。」

「助かるわ 皓君。よろしくお願いね。」
 
 礼儀正しく 門まで見送ってくれる 皓君に手を振って 外に出る。

 呼んでいたタクシーに乗って 振り返ると 皓君は まだこちらを見送ってくれていた。

「本当に 礼儀正しくて 素敵で いい子よね!佑人も あんなふうに育てたいわ。」

「そうだよね…よく 蓮みたいなのが 父親で ああ まともに育ったもんだ。」

「…あ、愛情あふれる…いい お父様…だと 思う…けど?」

「まあ…。たった一つの欠点さえ なければな!」

「そ、そうね…。」

 ふうっ

「ゆ、倖人さん?気分でも 悪いの?」

「…俺ね…ずっと 思ってたんだよ。今を去ること 17年前…若かりし時代…。」

「な…なにを?」

「大丈夫!この苦労は今だけだ!この二人が 無事 結婚してしまえば 
もう 俺の人生は安泰だ!二度と 苦労することはないって!」

「あ〜…」

逸美も どうフォローしていいかわからないようで 言葉に詰まる。

「結婚する前から すさまじかった 蓮の独占欲は 結婚したら ますます ひどくなって!
年ごとに どんどん 悪化していきやがって!!」

「そ、そりゃ 京子ちゃん…どんどん きれいになって 
ますます もてるようになってきたから…。」
 
「にしたって 程度ってものがある!」

 どれほど 俺が苦労したことか いや していることか!

「…でもね…。」逸美が ぽっと ほほを赤らめた。

「そんなふうに あなたが 東奔西走 四苦八苦 右往左往 後始末に走り回っては
 胃を抑えてるその姿に 私 胸がきゅんとしたの…
 報われないのに ひたすらがんばる あなたがいじらしくて…。」

「…逸美…」

 思わず その手を握りしめる。
 相変わらず 白魚のように美しい指。

「胃薬と水 持って にっこり 差し出してくれる君は
 まさしく 女神のように神々しかったよ!」

「倖人さん…」

車窓に 都会のネオンが 糸を引いて流れていく。

彼女の目に映る光はダイヤのようにきらめいていた。
 

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