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zoom RSS 『出雲物語』〜こぼれ玉〜bP3(side:祐規)

<<   作成日時 : 2008/02/24 20:46   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 4 / トラックバック 0 / コメント 4

「「玉藻様!!」」

 突然 くったりとなった 玉藻様のお姿に

 俺も妹も
 人目はばからぬ いとこの蛮行に 硬直していた口と体がやっと動けるようになった!

「…計算より 早かったな…。思った以上に 酒に弱い…」

「「は?!」」

「…ということは…これからは 毎晩 杯に3杯 酒を飲ませておけば…」

 な
 なにやら

 ぶつぶつぶつぶつ
 口の中で つぶやいておられる…が

「み〜か〜どぉ〜!!!」

「なにかな?楓殿?」

 もはや さっと 玉藻様を抱き上げて 寝所に向かいかけていた従兄弟は

 いかにも めんどくさそうに 振り返る

「ま、まさか 最初から 玉藻様を 酔いつぶすおつもりで!」

「仕方ないだろ?素では、泣かれて おびえられてしまうのだから。
慣れるまでは こうするしかないじゃないか。」


 きゅらきゅららきゅららら

 実にすがすがしく 帝は言い切った!!

「な、ななな!」

「…日を空けてさしあげるなり て、手加減なさるなり ほかにいくらでも 方法は…!」

「さあ!夜は短い。貴重な時間 無駄にしては もったいない!!
翌朝には 寝所から出さねば 以後、玉藻を院御所で預かる…なんて 母上に脅されたからな…


 我々の抗議なぞ さらりと無視して 帝は さっさと寝所に去っていった。

 従兄弟の姿が 寝所に消え 即 御簾がおろされ 明かりが消された。

「お兄様!!!!!!!!!!!!」

 楓のすさまじい声が 響く。

「だ。だから…政親殿には 生まれて初めての恋ゆえ…歯止めが…。」

 言ってて むなしい…自分でも…!

「きかなさ過ぎます!何とかしてください!!」

 …なんとかできるものなら してるさ…とっくに…!

 上皇様や 皇太后様さえ

「信じられない!あれが 本当に政親か?!」

「後宮の皆様に…気味悪いほど 平等に 冷静に 接していた あの子が!」

 まったく!

 実は
 俺しか知らないことだが

 帝の文机の中には 覚書がある。

 1〜24まで 番号がふってあって
 
 1梅壷 2藤壷 … と 番号ごとに 後宮の女性たちの名が記されている。
 あわせて24人のお妃がおられるので 24まで。

 ちなみに その順番は純粋に 後宮に来た年月の早い順だ。

 毎月 1日は 梅壷様 2日は 藤壷様…という具合に
 きちんと 暦の日付と 呼応させて 寝所にお召しになる…という仕組みで…。
 
 25日からつごもりまでは、どなたも召さない休息日…というわけだ。

「これなら 誰にでも 平等で 公平でいいだろ?とりあえず 月に1度は 召してるのだ。
後見の貴族どもも 文句は言わないはずだ。」


 …などと しれっと おっしゃってたっけ。

 でも
 どう考えても すごく 失礼だ。

 楓が 聞いたら きっと
 「女 ばかにするのも たいがいにしなさい!!」と 怒るだろう…。

 あのとき
 従兄弟の必死な激白を聞いた後

 上皇様方は しみじみ語り合っておられた。

「あのころ…皇位をめぐって ごたごたがあったせいで…本来なら あの子の伯父や 私に
 嫁ぐ予定であった娘たちが みな あの子のところに 押し付けられたから…な。」

「女性に冷めてしまうのは…いたしかたないかも…と 半ば あきらめておりました。
 …それが あのように…我を忘れた 激しい恋を…。」

「その…巫女姫には…本当に申し訳ないが…なんとか…あの子の真剣な想いを 
 受け止めていただけないものだろうか。」

「ええ!!まこと 親ばかで 恥ずかしいとは思いますが!かわいい我が子の初恋!! 
 晴れて成就させてやりたいものです!!」

「私たちも…できるかぎり 協力する。祐規、そちにも、くれぐれも 頼む。」

「どうか あの子を助けてやってくださいね!」

 子煩悩な心やさしい叔父夫婦のお気持ちは すごくわかる。
 
 従兄弟としても
 応援してやりたい気持ちは あるんだ、ちゃんと。

「見てなさいよぉ〜 今度は 帝のご酒に 眠り薬仕込んで 朝まで 起きないよう…」

「か、楓!」

 恐ろしいことをつぶやく妹を 必死になだめつつ

 心中 ひたすらひたすら祈る

 祈るしかない!

 玉藻様!

 どうか

 あの不器用な従兄弟の想い 受け止めてやってください!!

 たしかに
 けだもので 横暴で 情緒を解さない…その他もろもろ 

 欠点は 多々ありますが
 あなた様に対する想いだけは 本当に本物なのです!!誓って!!!

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
あら〜!?お月見して玉藻の心をほぐすのかと思っていたら…!!
楓や祐規に『けだもの』扱いされても何も言えませんね(笑)。
言いたい放題な従兄妹殿たちがステキです!

せっかく甘い梅酒や伽羅の香りに酔っているのでせめて夢現の状態でやさしく、お願いします…。
もみー
2008/02/24 22:45
ほほう、後宮の女性たちに番号つけて月に一回りって・・・ドンだけ適当な割り当て方(笑)それ以前に24日間一人づつ召していたところに帝の恐ろしさを感じてしまいましたw玉藻ちゃんの時は休息日なんてないだろうが・・・
にしても、この割り振り方といい、玉藻ちゃんを酔っぱらせて事に及ぼうとするとこといい、これがことりん様が出し渋ってた理由か・・と思いつつも、なぜかこの帝だと背徳感や嫌悪感が沸かないのは何故でしょう(^^;)
むしろ「ドンと来い!!」とすら思えてきます。
李那
2008/02/25 01:58
何かあるな、と思っていたけど…、月見にかこつけ、やはり酔い潰させるのが目的ですか。
ほろ酔い加減で多少は肉体的、特に精神的負担も和らげられるといいのだけど。
にしても、13歳の少女にお酒飲ますとは!倫理・道徳も恋情の前には意味を為さずってか。
蓮なればこそ、どう強引でもこの際、どんと来い!(突っ込みはするけど)

ところで、帝って幾つでしょう?帝位に就いたのは20歳になっていなやで、それからどれくらい経っているのかな。
少なくとも、玉藻とは6, 7才は違うという事で…。
現代に置き換えると大学生(もしくは、大卒したばかりの社会人)が中学生にちょっかいを出している図…?
光源氏でさえ、実際に紫上(に触手を伸ばした)を妻にしたのは彼女が15になってからだと言うのに…!
markura
2008/02/25 11:39
もみー様 李那様 markura様
 いつも 励ましのコメントありがとうございます!!

 ○月見酒…
 帝としては すっごく気を遣ったつもりなのです…
 
 すみません すみません けだもので…( ;)

 ○後宮の女性たちに番号つけて月に一回り
 『天は○い河の…』には、3ヶ月毎日通って一巡…っていう 王様もおられましたから!
 24人なら常識の範囲ですよ!!(いばり)

 ○「どんと来い!」のお言葉すごく嬉しいです♪
 ですが 
 どんどん 良心の呵責に耐えかねてきてます ;;

 次の2話…ちょっと訂正入れました!さすがに!

 …私 この元原稿書くとき どっか飛んでたとしか思えません…
 
  ○帝の年
 例の陰謀があって 伯父が自死した13年前に元服したばかり…25、6才ってところです。
 実年齢ですと 23,4才。10才ほど玉藻ちゃんより年上です!…現代なら 完全に○リコン扱いですね。
ことりん
2008/02/28 20:26

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