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<<   作成日時 : 2007/06/23 07:10   >>

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   ― こんこん ―

 ノックの音がした。

「はい。」

 天蓋付きの薔薇模様のベッドから降りて ドアを開ける。

「敦賀さん…!」

「ごめん…いいかな?」

「は。はい。どうぞ…。」

「失礼するよ。」

 そのドアを閉めようとするから

「あ。あの…!は、半分 開けておいて…ください…。」

「…ああ…。ごめん…。」

すごく傷ついた顔されて…

申し訳ない気持ちで いっぱいになる。

 結局
 ばれてしまって

 皓君は 私に
 この奏海ちゃんの部屋で寝るよう とりはからってくれた…。

「昨夜はごめん…。俺が 一番に 気づかなきゃならなかったのに…。」
私の両手首に残る赤い痕を 優しくなでながら つらそうにつぶやく。

「い…え。無理もない…です。」

…確かに…こわかった…!
すごく すごく こわかった…!

でも…
この人も
こわがっていた。

 心底 おびえてた
 ものすごく こわいんだ

 …「京子さん」を 失うのが…

 よほど 愛してるんだ 「京子さん」のこと

 「本当に…この…17年間の記憶…失ってるの?」
 こちらの敦賀さんが 切なそうに言う。

 「記憶喪失じゃなくて 別世界から 跳んで来たようなんです。」

 「…別世界…ね…。」ため息をついて、敦賀さんがおそるおそる尋ねてきた。
 「その…『別世界』…では…俺と君 どんな関係…なの?」

 「優しくて頼りになる 先輩です!」

 「…そこから…か。」なぜだか 敦賀さんが がっくり落ち込む。

 「…は?」
 「そこから また やり直し…なのかっ!」

 「あ。あの?敦賀さん??」

「え…と。あの、お嬢さん。その…そっちの『敦賀さん』とは
 朝晩 どんな挨拶 してたのか…な?」


 「え。あのフランス式にしろって言われて…ほ、ほっぺに キスして…ました…。」

 「じゃ!それくらいなら しても…いいよね?普通の先輩後輩の挨拶…だものね?」

 きゅらきゅらきゅらっと さわやかにほほえまれて 絶句した。

 はぁ…。
 こっちの敦賀さんも…やっぱり『敦賀さん』だ!

 私の返事も待たずに 
 腕の中に抱きしめて キスの雨を降らせてくる。

 ほほに まぶたの上に 髪の毛に 首筋に
 優しく あごに手をそえて…唇に…。に…!?

 「あ。あの…!」あわてて 胸に手をあてて 体を離した。
 「…ん?」
 「む。向こうの敦賀さんは、わ、私の唇にだけは キスしたことないんです!」


 「…そう…か。起きてる時には まだ…の頃か…。我ながら なんてとろいヤツだ!
 うまく だまして 堂々と 唇にするようになったのは いつだっけ…。」


 なにやら ぶつぶつ つぶやいている。

 「は…!?」

 「あ。いや。こっちの話!」

 さわやかな紳士笑顔が なんだか怪しい!

 「キョーコ…」
 
 「え?」

 「こっちの世界では 君の体は 俺の妻の『京子』だから。 そう呼ばせてもらうよ。」

 「は。はい」

 ぎゅっと 抱きしめられて その胸に顔を押しつけられた。

 「どうして…こんなことに…。」
 本当につらそうな声音に胸が痛んだ。

 ごめんなさい!ごめんなさいごめんなさい!
 でも 私だって もどりたい!ほんとにほんとに 戻りたいんです!

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